「魁心鵬」こと、小林峰生容疑者(22)が窃盗容疑で逮捕された。
白鵬の久々の優勝や高安の大関昇進など話題の多い相撲界の不祥事を抉る。
入門前の事件で逮捕
逮捕容疑は、知人の男(22)=窃盗罪で起訴=らと共謀して、
平成28年11月13日未明、千葉県柏市の男性会社員(62)宅に止めてあった
無施錠の乗用車の中からクレジットカードなどを盗み、コンビニエンスストアの
ATM(現金自動預払機)で、現金80万円を不正に引き出したとしている。
容疑を認めているという。
「魁心鵬」は「かいしんほう」と読むが、今年1月に初土俵デビュー。
29年5月場所:序二段戦歴 2勝5敗
29年3月場所:序ノ口戦歴 3勝4敗
という成績をおさめている。
事件は入門直前に起こしていたとみられ、本人の素行調査含め、
人間性を見抜けなかったことは親方としても悔やまれるだろう。
友綱部屋の大切な日に残念な事実
今月12日で友綱親方は65歳の定年を迎える。
その後継として、モンゴル出身で元関脇・旭天鵬の大島親方が
名門友綱部屋を継承することを日本相撲協会は今日、承認した。
モンゴル出身で初の師匠となることが認められた大切な晴れの日に
弟子の不祥事が発覚し、逮捕とは出鼻をくじかれたとしか言いようがない。
まとめ
角界に入門してわずか半年で逮捕。
今、相撲界は人気が伸びている。
強い横綱・白鵬を脅かす存在として、横綱が誕生したことに加え、
稀勢の里が久しぶりに日本人横綱となり、その諦めない取組姿勢に
ファンが急増している。
そして、今場所後には高安が大関昇進し、ますます盛り上がっている。
八百長疑惑や弟子の暴行など不祥事が続き、相撲界の人気は地に落ちた。
そこから力士や関係者の踏ん張りで、大相撲を蘇らせてきた。
今回の事件はまさに水を差すできごとだ。
入門したばかりの力士は給料はない。
勝ち星でもらえる報奨金など手当はあるが、
十両以上にならなければ、給料はない。
とはいえ、場所に所属している限りにおいて、
食べたり、寝たり、練習したりという環境は整えられている。
* 横綱 260万6,000円
* 大関 216万9,000円
* 三役 156万4,000円
* 幕内 120万9,000円
* 十両 95万7,000円
稽古をがんばり、勝ち星を積めば、毎月驚くほどの給料を手にできる。
ここを目指して、皆、苦しい稽古に耐えるのだろう。
今回の逮捕は入門前の事件とはいえ、残念で仕方がない。
今回限りの不祥事であることを願う。