「コード・ブルー〜ドクターヘリ緊急救命
〜THE THIRD SEASON」
山Pこと、山下智久が主演を務める人気ドラマの3シーズン。
そして、ドラマ好調のTBSが開始した火10、
お笑いタレント渡辺直美が主演を務める「カンナさーん!」。
2つのドラマの初回視聴率から今後を探ります。

真打登場!って感じの「コード・ブルー」
フジの月9の低迷が、フジテレビ全体の低迷のように
感じさせてしまうくらいに、フジのドラマと言えば、
「月9」だったのに。
キムタクや嵐を起用しても、かつての勢いは戻らない。
そんなことを繰り返しているところに、安定感抜群の大関を
持ってきたって感じですね。
山P主演ですが、何と言っても大人気のガッキーです。
「逃げ恥」のみくりの真面目で、一生懸命な役柄も
良かったのですが、今回のヒロイン、白石も抜群にイイ。
これまではフェローの立場で、先輩ドクターの支えを受けながら
患者と向き合っていましたが、今シリーズでは、フライトスタッフ
リーダーとなり、チームをまとめる指導医に成長していました。
救命センターを舞台とした「いのちをつなぐ」ドラマで
目を覆いたくなる場面もたくさんありますが、
ドクターの苦悩と葛藤が繰り返されるなかで、
たくさんの命が救われていることに頭が下がる想いになります。
初回、平均視聴率は16・3%と2014年7月クールの
「HERO」の26.5%以来の16%超えという好発進でした。
安定感はあるとはいえ、1人ひとりのキャラクターが
どのように成長していくのか、毎回毎回が楽しみな
ドラマになりそうです。
それにしても、ガッキーはカワイスギル。

渡辺直美がガッキーの「逃げ恥」を越えた!
TBSの火曜ドラマ枠はここの所ヒット作が多いんです。
ガッキー主演の「逃げるは恥だが役に立つ」や
波瑠主演の「あなたのことはそれほど」など
話題作が続いている流れで、今クールの「カンナさーん!」
もそこに名を連ねそうな勢いです。
初回の平均視聴率は12.0%で、なんと「逃げ恥」の10.2%や
「あなそれ」の11.1%を上回るスタートを切ったんです 驚
マンガを原作としたドラマで、子育てや家事に奮闘する
主人公カンナの姿を描いていますが、マンガは大コケも、、、
そんな不安もカンナを演じる日本にとどまらず海外でも人気の
お笑いタレント渡辺直美が吹き飛ばしたって感じですね。
このキャスティングが高視聴率の理由の一つかもしれませんね。
演技やストーリーはワザとらしかったり、
ドラマにありがちな有り得ない展開だったりで、
引き込まれる感じのドラマではありませんでしたが、
でもなんか見てしまうんです。
なぜ、、、

渡辺直美だからです、きっと。
彼女が画面に映っていると、妙な安心感が生まれるんです。
夫に浮気されようが、ドッジボールでズタボロになろうが、
雨の中自転車で転倒しようが、苦しい感情ではなく、
安心感が生まれるんです。
これって、渡辺直美の魅力なんでしょうね。
でかいし、化粧濃いし、何なんだって感じなのに、
気がついたら、予告まで見てしまっていたんですよね。
来週も見ちゃいますね、確実に。

おわりに
週末土日のドラマと、月火のドラマでは、
視聴者のターゲットが明らかに違います。
同じ人物が見ていたとしても、求めるものは違って当然。
「視聴率を取る」という絶対命題がある以上、
テレビ局としてはどんな手を使ってでも視聴率を取りにきます。
キムタクや福山を主演にすれば大丈夫、、、
そんな時代はとっくの昔に終わってしまった。
視聴者もそんなにバカではない。
エンターテインメントは山ほどあるんだから、
その中から視聴者の時間を奪うのは至難の業です。
ドラマにとって一番の難敵は、裏番組でも、特番でもなく、
スマホでしょうね。
テレビ見てたって、スマホは常に手元に置いてますもん。
LINEがなれば、すっと手が伸びます。
そう考えれば、「コード・ブルー」のように時間を追って
見続けているコアファンも喜ぶような強力なドラマか、
「カンナさーん!」のように何となく見てしまったっていう
浅く、軽いドラマが視聴率を叩き出すのかもしれないですね。
浅く、軽いって言っても、そこにドロドロだとか、
非日常だとかが巧みに詰め込まれていないと
人は惹きつけられないから、価値のないコンテンツを
提供しているってことになってしまうんですけどね。
単純に、飽きちゃうんですよ。
ドラマ離れに歯止めかと感じつつあるだけに
このクールのドラマからまだまだ目が離せません。

